鈴木亜紀『いちばん暑い日』 [CD-AS-001]

鈴木亜紀『いちばん暑い日』 [CD-AS-001]

販売価格: 2,100円(税込)

★★★2014年リマスター盤発売!!
 http://www.galabox.jp/product/376

★こちらオリジナル盤のパッケージでの販売は終了しております。
 一部収録曲は下記にて販売中です!!
 >>いちばん暑い日(OTOTOY)
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鈴木亜紀さんのプライベートレーベルJONDOMAR Records.よりリリースの第一弾ミニアルバム。
2000.10.8発売

= 収録曲 =
 1. それやれやれよ(introduction)
 2. いちばん暑い日
 3. たそがれ
 4. ひぐらし
 5. それやれやれよ
 6. 片浜海岸
   (LIVE Version)
 7. 海が見えるよ
   (LIVE Version)


ミニアルバム『いちばん暑い日』

私の生まれ育った町、焼津には、毎年8月の12、13日に
『荒祭り』という祭りがあって、私はもちろん周りの誰もが、
この日を基準に一年を勘定するようなところがあります。
荒祭り、というだけあって漁師町らしい荒っぽい祭で、
当然ケガをする人もよく出るし、
男のかけ声にかん高い女の声がまじるのがどうもいけない、
ということで、私が高校生くらいまでは、
女の子が祭りで神輿をかつぐ、なんてことはとてもいやがられました。
そうは云っても、東洋のとある港町に住むごく普通の人たちが、
この日ばかりは汗だくになって、人前で我を忘れて
狂喜して神輿をかつぐのを見て、いてもたってもいられなくなり
(町中総出で狂喜するなんてチャンスはめったにないわけですから)
当時の周辺の女の子達は私だけでなく、
なんで自分は男に生まれなかったのだろう、
なんて悔しがっていました。
この子供の頃から一年に一度、
目にし、耳で聴き、肌で感じる祭というものがあったおかげで、
この土地のこの風土に育てられた自分を、
私は常に意識しているようです。
また自分は神輿がかつげないからこそ、
大きくなっていったかつぎたい願望が、
意外なところで自分の人格形成に影響してるかな、
などと思ったりもします。
そしてそれは、ケとハレというところのハレ、
どこか大きなエネルギーに吸い込まれてゆく感覚を、
いつも求めているからなのかもしれません。

今回、このミニ・アルバム『いちばん暑い日』で、
私の中の根っこにあるそういう思いや風景を集めてみました。
結局の処、自分が今まで惹かれてきた
音楽や表現されたさまざまなものには、
自分を育ててきた環境や物や人との間に、
なにかしっかりとしたきずながあって、
その信頼がアイデンティティとなって力をもっているという
共通項があります。
単に地方色を出す、という意味あいではなく、
それを表現してゆくことが
今後もずっと私の目標でありつづけると思います。

今年2000年も祭りを見に帰省しましたが、
ふと後ろにいたおじいさん二人が話していたのが聞こえました。
『女の子が増えたなあ。』
『なあ。ええだよ、こうなったらみんなでかつぎゃあ。』
ずいぶん変ったなぁ、と感心しましたが、
私自身に関していえば、今後も参加しないだろう、と思います。
いつからか、女の子は祭りに出てはいけない、という条件さえ、
なんだか愛すべきものと感じるようになっていたようです。
そして、その条件はしっかり私のなかでエネルギーになって
“いちばん暑い日”という歌に作り替えられました。

                       2000.10.8 鈴木亜紀
鈴木亜紀『いちばん暑い日』 [CD-AS-001]

販売価格: 2,100円(税込)